作品レビュー

『公爵令嬢の嗜み』王子のとの婚約破棄で貶められた令嬢の逆転人生劇

2020年3月13日

公爵令嬢の嗜み

『公爵令嬢の嗜み』は、大勢の目の前で王子との婚約破棄で貶められてしまった公爵令嬢が、王子を横恋慕して、自分を追い落としたカワイイ王子の婚約者の悪事を暴いていくという、勧善懲悪的な楽しみを味わえる異世界ファンタジーです。

復讐劇ではなく、自分の領地と王国のためを思って行動したら、横恋慕した王子の婚約者がこけたという感じなんですけど。

 

腹黒い悪人を最終的に懲らしめるという物語って、日本人は好きですよね。

 

『公爵令嬢の嗜み』は、すごくテンプレ的な話だけど、読むとスッとする異世界ファンタジー。

読み終わった後の気持ち良さがいい感じです。

『公爵令嬢の嗜み』の星評価

評価

ストーリーの面白さ★★★★★
キャラクターの絵の魅力★★★☆☆
戦闘シーン対象外
イチャラブ度★☆☆☆☆
ハーレム度☆☆☆☆☆
H度☆☆☆☆☆

 

『公爵令嬢の嗜み』のあらすじ

あらすじ

・ゲームの好きのOLだった「ワタシ」は突然の交通事故で、乙女ゲーム『君は僕のプリンセス』の中のタスメリア王国の公爵令嬢アイリス・ラーナ・アルメニアという人物に転生した。

・「ワタシ」が異世界で気が付いたときには、ユーリ・ノイヤーの策略により、婚約者である王子(エドワード・トーン・タスメリア)に婚約破棄を宣言され、騎士団長の息子(ドルッセン・カタベリア)には地に抑えられ、弟(ベルン・ターシ・アルメニア)にはののしられている場面だった。

・「ワタシ」は知っている。ゲームの中ではアイリスは悪役。王子様との婚約を破棄され、修道女として一生幽閉される運命。

・転生したアイリスこと、「ワタシ」は、まず修道院での幽閉生活を逃れるため、父の公爵との交渉に臨む。

・父との交渉で幽閉を逃れ、そして与えられた役目は公爵量の領主代理。

・そして、アルメニア公爵領代理領主となったアイリスこと「ワタシ」は、税理士事務所に勤めていた現代のチート知識で公爵領の富国を順調に進めることに。

・そして、第二王子派から目の敵にされても、それを打ち返して行くのだった。

 

『公爵令嬢の嗜み』の魅力のポイント

ストーリーの面白さ

『公爵令嬢の嗜み』は、なんといってもストーリーが面白い。

 

切った張ったのアクションはほとんどなく、政治の駆け引きがじっくり書いてあります。

読みごたえ満点。

 

ライトノベルのジャンルではありますが、ライトヘビーなノベルなので腰を据えて読むのがおススメ。

 

主人公のアイリスがいろいろな困難に立ち向かって、それを克服していく姿が何とも気持ちがいいんですね。

いくつかエピソードを軽く紹介します。

学園からの追放、から公爵量での活躍

最初に書いた通り、アイリスは第二王子からの婚約破棄事件のため、学園を辞め領地に領主代行として戻ることになります。

父の公爵には、「王都がどのような状態になろうとも、揺らぐことのない領にします。」と宣言して。

 

そして、アイリスはさまざまな改革に乗り出し成功させます。

・カカオを発見してチョコレートを売り出す。

・銀行を創設して、融資によって産業を育成する。

・戸籍を作って税の公平化を図る。

・道路整備などの公共事業を立ち上げる。

等々。

現代知識を持っているだけでこんなことできるの?

という、突込みがありそうですが、前世の「ワタシ」は税理士事務所勤務ということで、その辺の知識はばっちりという想定です。

 

破門審査からの逆転劇

アイリスは、公共事業の一環として、教会所有の孤児院を立て直したのですが、勝手に教会を取り壊したとして、破門の宣告を受けます。

 

これは、第二王子エドワード一派と教皇派が結びついての領地経営の妨害工作。

 

アイリスたちは教皇派の反対勢力の協力者を探し出し、彼らが、教会内から公爵領の教会を売り飛ばした実務者を発見。

それによって、アイリスの正当性が証明されることに。

 

さらに、それによって教皇は、その地位を剥奪されるという結果になりました。

身の潔白が証明された後、アイリスが教皇を糾弾する様は、胸がどきどきして、読み終わった後はスッとします。

 

第二王子(エドワード・トーン・タスメリア)の即位を逆転、第一王子(アルフレッド・ディーン・アルメニア)の逆襲

『公爵令嬢の嗜み』の大きな山場の一つ。

タスメリア王国の方が崩御して、第二王子(エドワード・トーン・タスメリア)が即位するための会議で、第一王子(アルフレッド・ディーン・アルメニア)が登場して、第二王子の即位をひっくり返します。

 

これによって、第二王子、その婚約者のユーリは幽閉。

第二王子の母、エルリアとその家族は斬首ということになります。

 

ここに至るまで、ユーリ・ノイヤーの

・アイリスの親友に自分の影響下にある貴族を押し付ける

・王室の財政難を顧みず、豪華なドレスを購入を第二王子にねだる

・アイリスの側近の心のすきをついて、自分に寝返るように工作する

などの腹黒い場面が結構描かれているので、ここはかなり胸がスッとするところです。

 

キャラクターの絵の魅力

公爵令嬢の嗜み

「『公爵令嬢の嗜み』1巻 10ページ 漫画:梅宮 スキ/原作:澪亜 角川書店」から引用

『公爵令嬢の嗜み』のマンガの絵なんですけど、少女漫画風で今一つ線が弱い。

 

悪くはないんですが、ちょっと私個人の好みからは外れていまして。

 

特に男性はキャラクターが立っておらず、「これ誰だっけ?」と思うことがありました。

 

戦闘シーン

女性主人公の異世界ファンタジーでは、戦闘シーンの記述が少ない。

ということは、戦闘シーンは重要ではないということで、マンガでも描かれませんね。

 

ハーレム度

女性主人公だからでしょうか、主人公のアイリスとアイリスと敵対するユーリには男の取り巻きがたくさんいます。

これは逆ハーレムというのだろうか・・・。

 

H度

ゼロです・・・。

 

イチャラブ度

アイリスとディーン、第二王子とユーリの間に、イチャラブっぽい記述はあるんですが。

個人的に、そのイチャラブに惹かれるということはありませんでした。

 

最後に

『公爵令嬢の嗜み』は小説として面白いです。

ストーリー物のマンガとして読み応えあります。

すごくテンプレ的な感じの異世界ファンタジーですが、作者のストーリーの進め方が上手いのでしょう。

 

公爵令嬢の嗜み』は、女性を主人公として、政治周りのストーリをしっかり描いて、とても読みごたえのある物語になっています。

マンガを読んだら、その先のストーリーを確認せずにはいられません。

 

マンガを読んだら、

・小説を購入してもいいし、

・『小説家になろう:公爵令嬢の嗜み』で読むことも可能。

 

異世界ファンタジー小説には珍しく、しっかり完結していて、すっきり読み終えることができるところもいいところです。

 

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