作品レビュー

『精霊幻想記』敵役の描き方が見事で、物語に惹きこまれます

2019年12月25日

精霊幻想記

主人公はイケメン。

どう見ても、異世界で最強。

礼儀正しく、困った人がいたら手助けせずにはいられない、思いやりのある性格。

主人公に憧れる美少女たちが次々と現れ、そのすべての少女たちに優しい。

 

こんなテンプレな設定で『精霊幻想記』は、面白いのか・・・?

 

これが、すげー面白いんです。

個人の感想なんですが。

 

何で『精霊幻想記』は面白いんだろうか?

ちょっと考えたんです。

 

そして、分かりました。

『精霊幻想記』は悪役キャラクターの描き方がとてもうまいんです。

 

『精霊幻想記』の評価ポイント

ストーリーの魅力★★★★★(マンガ・小説、両方の評価です)
キャラクターの絵の魅力★★★★☆
戦闘シーンのリアルさ、迫力★★★☆☆
イチャラブ度★☆☆☆☆
ハーレム度★★★★★
H度★★☆☆☆

ハーレム度が★5なのに、イチャラブ度・H度が★1というアンバランスさも魅力なのかも・・・。

 

『精霊幻想記』あらすじ

・突然、天川春人は、異世界のスラムのリオという7歳の少年の中で目覚た。

・そしてひょんなことから、その国の王女をスラム街から救出した褒美に王立の学園に通うことに。

・差別だらけの学園生活は、愉快なモノではなかったが、そこで知り合った天才少女講師セリアに守られて5年が過ぎる。

・ある日、魔物に襲われ驚いた貴族の子息が王女を崖から突き落としてしまうが、リオ(天川春人)はは自分の身を投げ出して王女を助ける。

・王女が崖から落ちそうになったことは大問題となり、貴族の子息とその親は、事故の原因をリオに擦り付け、リオは王国にいられなくなり旅に出る。

・リオ(天川春人)は旅の中で、精霊と暮らす一族と出会い、精霊術を習うことにより、その実力をめきめきとつけていくことになる。

マンガ3巻はここまで。

2019年12月時点では、小説は12巻。

かなり先まで進捗しています。

 

『精霊幻想記』の魅力ポイント

『精霊幻想記』のストーリー

先にも書いたように、主人公リオ(天川春人)が完璧すぎます。

 

こんな完璧な主人公の物語だとだと、感情移入がしにくく、凡作に終わるのが普通です。

 

しかし、『精霊幻想記』ストーリーがとても面白くて、ぐいぐい惹き込まれて、小説を読み終わると続きのストーリーがとても気になります。

 

なんで、こんなに面白いんだろうかと考えました。

思いついたのが、

『敵役の描き方が見事』

というポイント。

 

だから、完全超人の主人公リオ(天川春人)に、

「こいつは、懲らしめてやってくれ!!!」

という気分にさせられてしまうんですね。

 

『精霊幻想記』の最大の敵役といったら、

「レイス」

という陰謀を巡らす、謎の男になると思うんです。

 

次点で、リオの母親を殺した

「ルシウス」

かな。

 

しかし、私が注目したのは、

「シャルル・アルボー」

という、卑劣で、狡い、敵役です。

 

どんなふうに卑劣かというと、

① リオに冤罪を着せようとする

第二王女フローラが誘拐された時の捜索責任者になる。

リオと第一王女クリスティーナにフローラを発見され、面目丸つぶれ。

無理やりリオを誘拐犯に仕立てようとしてリオに拷問にかける。

王女フローラの証言で、リオは放免。

シャルル・アルボーは、騎士団長の役職を解かれ降格。

 

② 模擬戦でリオをボコボコにしようとする

学園の学生と騎士との模擬戦。

普通は、騎士が学生に胸を貸す場面だが、シャルル・アルボーは、この模擬戦でリオをボコボコにする、または、殺そうと画策。

しかし、逆にリオに叩きのめされる。

 

③ リオの恩師セリアと強引な政略結婚しようとする

リオの恩師のセリアの父親はシャルル・アルボーの敵対勢力。

結果的に、セリアの父親は破れ、人質のような形で、セリアはシャルル・アルボーとの政略結婚に同意。

なんと、立場は、第七夫人。

シャルル・アルボーはセリアとの初夜の妄想を抱きまくりながら、結婚式当日を待つことに。

結婚式当日に、シャルル・アルボーの第一夫人から第六夫人までセリアの前に現れ、マウント行為としていセリアをいびりまくる。

セリアが絶望感をあらわにしたところで、リオが結婚パレードからセリアを拉致する。

この場面は、すごく胸がスッとするところです。

 

④ 第一王女クリスティーナの逃亡の追跡責任者になる

ベラトラム王国がアルボー公爵に牛耳られるなか、第一王女クリスティーナは逃亡を図る。

その追跡責任者が、シャルル・アルボー。

リオに助力で逃亡を続けるクリスティーナを、国境で5000人の兵士と、「王の剣」アルフレッド、「勇者」倉橋瑠偉で追い詰める。

しかし、リオはそれをすべて撃破。

シャルル・アルボーをとらえ、捕虜となる。

 

と、シャルル・アルボーは読んでいる人に、

「こいつだけは許しちゃいけない。」

という気にさせる敵役。

 

そんなシャルル・アルボーをたたきまくるリオ(天川春人)がかっこよく映ってしまうのですね。

 

さらに、

乱暴でチンピラの村長の息子

どうしようもないヘタレの勇者

傲慢でずうずうしい勇者

ひねくれ者の勇者

等々が登場して、みんなリオにコテンパンにされます。

 

著者の北山結莉さんって、対局する二人のコントラストの描き方が上手いですね。

 

『精霊幻想記』のキャラクターの絵の魅力

精霊幻想記 キャラクターの絵

「『精霊幻想記』1巻 P170 原作:北山結莉 /漫画:みなづきふたご ホビージャパン」から引用

キャラクターの絵は魅力はあるんですが、今一つ稚拙な感じがして残念。

好きな絵柄なんですけどね。

 

小説の挿絵は、上手だし魅力的だと思います。

挿絵よりも、動きのある漫画の方が難しいのではないかと思うところですが。

 

『精霊幻想記』の戦闘シーン

精霊幻想記 戦闘シーン

「『精霊幻想記』1巻 P76 原作:北山結莉 /漫画:みなづきふたご ホビージャパン」から引用

戦闘シーンは、構図などおかしくはありません。

平均的な感じですね。

 

イチャラブ度

美少女が、次から次へと登場してくるのに、イチャラブ度がほとんどありません。

 

主人公のリオ(天川春人)は次から次へと好意を示してくる美少女に非常に親切に優しく対応します。

 

しかし、恋愛感情は限りなくゼロ。

 

異世界で再会した幼馴染には恋愛感情のようなものを示しますが、住む世界が違うと冷たく突っぱねます。

 

主人公のリオは、これだけの美少女に囲まれて、邪な感情を抱かない鋼鉄の男として描かれています。

 

ハーレム度

ハーレム度は満点。

 

小説15巻の時点で、リオ(天川春人)に好意を持つのは、

精霊族

狐獣人:ラティーファ

銀狼獣人:サラ

ハイエルフ:オーフィア

エルダードワーフ:アルマ

 

人族

ベルトラム王国第一王女:クリスティーナ

ベルトラム王国第二王女:ロアーナ

ベルトラム王国伯爵令嬢:セリア

ガルアーク王国公爵令嬢:リーゼロッテ

ガルアーク王国第一王女:シャルロット

天川春人の幼馴染:綾瀬美春

 

書いていてアホらしくなるほどいます。

 

H度

小説では、時々、入浴姿などのサービスシーンがあります。

しかし、H度は高くありません。

 

最後に

『精霊幻想記』はマンガよりも小説がおススメ。

 

話の、作り方が上手くとてもイメージしやすいので、ぐいぐい読めます。

挿絵もとても魅力的。

 

「とても質の高い、テンプレな異世界ファンタジー」です。

 

ちょっと、リオが完璧すぎて鼻につく人もいるかもしれませんが。

そこは、ちゃんと敵役がリオの完璧さをサポートして、話を面白くしています。

 

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