『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』は、仕事でデスマーチをしていたら、突然異世界召喚されて、ほんのり幸せな旅をつづけることになったサラリーマンの物語。
デスマーチ中に自分が開発していたゲームにそっくりな異世界召喚されたら、たいへんチートで若い体になっていた主人公。
召喚されたときには焦ったが、チートな能力でほぼ無難に異世界を渡り歩く。
さらに、その道中でかわいい女の子がパーティーに加わり続ける。
テンプレ的だけど、ちょっと主人公がうらやましい異世界ファンタジーの詳細はこちらから。
もくじ
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の評価ポイント
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★★★☆ |
イチャラブ度 | ★★☆☆☆ |
ハーレム度 | ★★★★☆ |
H度 | ★☆☆☆☆ |
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』のあらすじ
・鈴木一郎(29)は、ゲームプログラマー。開発中のゲームの納期を控えて、デスマーチを行進していた時に、突如自分の作成しているゲームにそっくりな異世界に召喚されてしまった。一郎は、異世界ではゲームの中でのハンドルネームの「サトゥー」を名乗ることに。
・異世界の荒野に降り立ったサトゥーは、蜥蜴人に襲われるが、ゲーム初心者救済策の魔法で、蜥蜴人を撃破。数々のお宝と、ありえないレベルアップを手に入れる。
・サトゥーは、街を目指す。そこでワイバーンに襲われていた女騎士ゼナを助けることに。そして、そのゼナと街へ。
・街を散策しているときに、奴隷の獣人が虐待されてういるのを目撃。サトゥーは、獣人を助けるが、その時に、魔族によってダンジョンに落とされてしまう。
・獣人とともに、同じくダンジョンに落とされた人を助け、魔族を討伐。そのまま奴隷の獣人を引き取ることに。
・サトゥーは、かわいい奴隷たちと、元の世界に帰る方法をのんびり探すのであった。
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』は、初心者向け異世界ファンタジーという感じです。
・冒険
・チート
・勧善懲悪
・ハーレム
という要素が程よく、バランスよくミックスされていて、適度に楽しいし、嫌な感じがしません。
主人公のチートなところは、最初から高い魔力を得ていて、魔法に触れるとその魔法がすぐに使えるようになります。
勧善懲悪というところは、目の前で困っている人は放っておけない。
相手が多少性格に難があっても、過度に虐待しない。
ハーレムという点では、助けた奴隷(♀)を仲間に。
売れ残った奴隷(♀)を購入。
助けた女騎士は惚れられる・・・とい感じで、どんどんパーティには、かわいい女の子が加わっていくという感じです。
特に嫌な感じもせず、読んでいて飽きさせもせず、そこそこレベルの高い異世界ファンタジーです。
キャラクターの絵の魅力
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』の絵は、丁寧に描かれていると思います。
男性キャラクターもしっかり描かれていると思います。
女の子もそこそこかわいい。
ちょっと気になるのが、女の子の表情が、ちょっと能面チックなところが散見されるところでした。
戦闘シーン
主人公が魔法メインなので、最初はあまり肉弾戦は描かれていません。
しかし、仲間も増えてきて、仲間が槍や剣で戦うようになると、肉弾戦が多くなり、格闘シーンのスキルが上がって行っている感じがします。
『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』は、戦闘シーンという難しい描写もよく描けていて侮れません。
イチャラブ度
主人公のサトゥーは、最初に助けた女騎士ゼナに恋心を抱いているようです。
しかし、ゼナは自分の役目があるので、サトゥーのたびについてくることができません。
さらに、いつかは現代に戻ろうとも考えているので、今一つ異世界の女の子には手を出せないという気持ちがあります。
そして、一緒に旅している女の子たちは、サトゥーの守備範囲外の年齢のようで、イチャラブは展開されません。
ハーレム度
主人公のサトゥーは、現世で29歳という設定からか、幼女には興味を抱きません。
ですから、自分のパーティーの女の子には全く手を出しません。
アリサという転生者が一生懸命サトゥーにコナをかけてきますが、基本かわします。
ですから、人員構成はハーレムっぽいですが、内情はハーレムっぽくありません。
H度
たまにうすーいサービスシーンが出てきますが、『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』にH[度を求めてはいけませんね。
最後に
一つ興味深いトピックが。
サトゥーは、アリサという奴隷を買うのですが、彼女は地球からの転生者だった。
彼女は、転生者に目覚め地球の知識で、国の改革をしようとしたが見事に失敗して奴隷に落とされました。
なんだか、地球からの召喚者や転生者が、異世界で改革を行って、国を大きくしていくといったような異世界ファンタジーを皮肉っているようです。
『デスマーチからはじまる異世界狂想』は、70点の異世界ファンタジーだと感じました。
そこそこストーリーも面白く、絵も平均点以上、読書の後味もずーっと余韻が残るわけではないけど、さわやかな感じ、といったところ。
こんな異世界生活なら、行ってみたいと思わせてくれます。
小説は「小説家になろう」の『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』で読めます。
ただ、Web版と書籍版では内容が異なるそうです。