『食い詰め傭兵の幻想奇譚』は、貧乏神のようなかわいい魔族の相棒から別れられなくなった借金苦の傭兵の物語。
所属していた傭兵団が消滅。
そのため生活費を稼がなければならなくなった傭兵のロレン。
たかだか、銅貨5枚の乗合馬車費を借りたがために、お金を貸した少女(ラピス)と付き合い続けることに。
借金が雪だるまのように増えていく、傭兵の愚痴だらけの物語の詳細はこちらから。
もくじ
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』の評価ポイント
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★★☆☆ |
イチャラブ度 | ☆☆☆☆☆ |
ハーレム度 | ☆☆☆☆☆ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』のあらすじ
・ロレンは、所属する傭兵団が壊滅してしまい、食うために冒険者登録をする。
・依頼を探しているときに、あるパーティーに声をかけられ、ゴブリン退治に参加することになった。
・ロレンが参加したパーティーは乗合馬車に乗って、クエストの現場に行くことになった。しかし、ロレンは馬車代が払えない。
・そこで、同じパーティーに一時参加しているかわいい神官のラピスに馬車代として往復銅貨10枚の借金をすることに。
・参加したパーティーはポンコツで、ゴブリンに蹂躙されロレンとラピスはゴブリンの洞窟を逃げ彷徨うことに。そうしていると、二人は、ある古代施設に迷い込む。
・その遺跡は、実験用のゴブリンの生産施設であった。二人は、その古代遺跡から命からがら脱出した。結果、依頼は失敗、ロレンはケガを負って入院。
・文無しのロレンは、入院費をラピスに支払ってもらうことに。ロレンは、無事退院したが借金はさらに増えることに。
・次の依頼を受けるにも、古代遺跡で自分の剣を失ってしまったロレンは、武器の購入にまたラピスに借金を。
・ロレンは借金返済のためラピスの旅に付き合うことに。果たしたロレンは借金を返済できるのか・・・
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
さすが、まいん氏です。
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』は面白い。
物語の内容、想定、進め方など異世界ファンタジー作家の中でもかなり上位に位置しますね。
一つ苦言を言わせていただければ、「ちゃんと物語を終わらせてほしい」ということです。
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』は連載中なのですが、どうもこの作品を書くのにも飽きてきて、別の作品に力を入れているようです。
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』の面白いポイントの一つは、お人好しといっていいような食い詰め傭兵ロレンが、小悪魔的なラピスに振り回されていくさまです。
ロレンは、ラピスの求愛を拒否しつづけます。
しかし、その裏にそのラピスを憎からず思うロレンの姿もほほえましい。
そして、別の面白いポイントは。
多くの異世界ファンタジーでは、それぞれの場面で「主人公が一番強い」という設定です。
しかし、『食い詰め傭兵の幻想奇譚』では、主人公のロレンが最弱の場合が多く、それでも何とかして困難を乗り越えて行く姿が新鮮。
この辺も、まいん氏の目の付け所はさすがと思います。
キャラクターの絵の魅力
漫画担当の池宮アレア氏の絵は丁寧で、好感が持てます。
「すごくいい」ということではないのですが、レベルは高いです。
男性キャラも、女性キャラも、魔物も丁寧に描かれていますね。
背景のレベルの高い。
『食い詰め傭兵の幻想奇譚』が初めての単行本ということですが、頑張ってほしいです。
戦闘シーン
ロレンは大刀が武器ですからね、セントシーンは期待するものがありました。
でも、う~ん、普通です。
三浦建太郎氏の『ベルセルク』みたいなのを期待してしまいましたが、それは期待しすぎですね。
イチャラブ度
ラピスからロレンには求愛行動は多々ありますが、ロレンからラピスにはそんなことはありませんね。
借金しているから、手を出しにくいということでしょうか。
ハーレム度
ロレンはラピスに借金している身分ですからね・・・スポンサーを無視して、ハーレムなんか作れません。
H度
これが、残念なほどサービスシーンはありません。
最後に
『二度目の人生を異世界で』も面白かったですが、まいん氏の原作は面白いですね。
内容や設定もさることながら、テンポがいいです。
小説は、「小説家になろう」の『食い詰め傭兵の幻想奇譚』で読めます。
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