作品レビュー

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』40億の財産を持っているのに、異世界でいろいろ苦労する物語

2020年1月10日

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

「宝くじで40億円当たったなら、異世界よりも現世界の方がいいんじゃね?」

という突込みを入れながら、読み進めてしまう面白さのある異世界ファンタジー。

 

多分、主人公の一良は、異世界ファンタジー最弱なんじゃないかと。

 

現代日本のスキルと、40億円の貯金を頼りに、異世界で無双(?)する話です。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』の評価ポイント

評価
ストーリーの面白さ★★★★☆
キャラクターの絵の魅力★★★☆☆
戦闘シーン☆☆☆☆☆
イチャラブ度★★★☆☆
ハーレム度★★☆☆☆
H度☆☆☆☆☆

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』のあらすじ

・志野一良は宝くじで40億円当たるが、金の亡者に取り囲まれ、実家の所有する山奥の家に逃げ込む。

・その家はなぜか、異世界に通じていて、一良は異世界に迷い込む。

・一良の迷い込んだ村は瀕死状態で、一良の持っていた栄養ドリンクと食料が劇的に村人の健康状態を向上させた。

・一良は村の農業を改革したが、それを領主が知るところになり、一良はその40億円の金と、現代の知識を頼りにその地方の農業改革に取り組む。

・そんな農地改革をしている間に、戦争の気配が忍び寄り、一良は戦争に居力するかどうかの葛藤の果てに、戦争に協力していくのでした。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』の魅力

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』のストーリの面白さ

冒頭にも書いたように、

「40億円あれば、絶対現代の方がいいだろう・・・。」と、突っ込みながら読み始めました。

 

主人公の志野一良は、とても善人。

だから、目の前で苦しむ、異世界の人たちに手を差し伸べざるを得なかった。

40億円と異世界と現代をトリップできる能力を使って。

 

水車や肥料、灌漑工事など多岐にわたって、適用できる現代の技術を異世界に広めていきます。

そして、一良の持ち込んだ現代の薬は激的に異世界人に効果があり、さらに、一良の持ち込む食料を継続的に食べると超人的な力を発揮するというおまけつき。

 

一方一良は、魔法も使えず、力も異世界人より劣る、戦闘なんてとんでもないという、異世界最弱。

 

そんな一良と異世界のかかわりがとても面白く描かれています。

 

一良が一番仲良くなった少女バレッタは、一良の現代から持ち込んだ資料を読み込み、製鉄の技術を身に付け、次々に新兵器を開発していく。

さらに、日本語だけでなく、英語にも堪能になるという。

まるで、レオナルド・ダヴィンチばりの天才。

また、けなげで、一良に尽くしまくります。

惚れてまうやろ!

という感じ。

 

そんなバレッタに戸惑ったり、頼もしく思ったり、いとしく思ったりする一良の姿も良く描けています。

 

小説もどんどん引き込まれて、最新話まで読んでしまいました。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』のキャラクターの絵の魅力

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

「『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する』第1巻 P154 漫画:今井ムジイ/原作:すずの木くろ  KADOKAWA AIメディアファクトリー」から引用

キャラクターの絵は結構好きです。

女性キャラクターもしっかりカワイイ。

 

男性キャラもちゃんと書かれています。

 

異世界ファンタジーマンガでは、男性キャラクターについて極端に手を抜くこともありますが、『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』では、そんなことはありません。

 

線の細い絵がちょっと残念。

個人的には、線をしっかりかいた絵が好きなんです。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』の戦闘シーン

マンガでは、まだ戦闘シーンはほとんど出てきません。

マンガ版の6巻まででは、農地改革や灌漑がメインですから。

 

7巻くらいから戦争の話になってくるみたいなので、そうなると戦争シーンが描かれるでしょう。

ただ、1対1の戦闘シーンではなく、クロスボウや、投石器などが飛び交う感じだと思います。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』のイチャラブ度、ハーレム度、H度

宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する

「『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』第1巻 P92 漫画:今井ムジイ/原作:すずの木くろ  KADOKAWA AIメディアファクトリー」から引用

お色気シーンはこんな感じのライトなモノだけ。

 

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』のヒロインは3人(かなぁ・・・)。

 

村娘:バレッタ

領主の娘:リーゼ

領主の後妻:ジルコニア

 

しかし、小説の最新話まで行っても、主人公の一良は誰とも××な関係にはなっていません。

 

これって、異世界ファンタジーの定番ですね。

 

くっつきそうでくっつかない関係を引っ張って、読者が「この二人はいつくっつくのだろう」と期待を持たせるという感じなんでしょうか。

 

はっきり言って、『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』を読んでいて納得できないところではありますが、この先いつくっつくのか期待している自分がいます。

作者の意図にしっかり載ってしまっていますね。

 

小説版『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』

『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』は、「小説家になろう!」で現在もしっかり連載。

 

小説の綴り方は上手で、すらすら読めて、しっかり情景が浮かんできます。

 

今でも定期的に連載されているので、マンガの先、ライトノベルの先が読みたかったら、「小説家になろう!」の『宝くじで40億当たったんだけど異世界に移住する 』で楽しめます。

 

マンガ、ライトノベルと同じなので、安心して読めます。

主人公が剣もとらない、魔法も使いませんが、よく考えられて面白い、おススメの異世界ファンタジーです。

 

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