自分が異世界に行くのではなく、異世界からモンスターがやってきて、そこいらじゅうにモンスターが徘徊しまくったらどうなるだろう・・・。
という、多くの異世界ファンタジーとは視点を変えての異世界ファンタジーが『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』です。
主人公クドウカズトの成長の様子が、ちょっとワクワクしながら味わえる異世界ファンタジーです。
日本が、モンスターが徘徊する、異世界に変貌した時、主人公クドウカズトの敵役の葛木が言った言葉が、なかなか『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』の世界観を表現しています。
「世界は変わったんだよ!見ろよ西野!この世界を!モンスターがあふれ、死が溢れ、レベルやスキルなんてゲームみたいな概念まであって!これでどうして、今まで通りの自分でいられる?我慢する必要がある?好きなように!生きたいように生れる!自分を偽る必要なんてまるでない!何にも縛られない!それまでのしがらみも権力も関係ない!他人がどーなろうと知ったこっちゃない!自分勝手に好きに生きた者勝ちじゃねーか!そうだろ、あっひゃっひゃっひゃっひゃ」
「小説家になろう!」『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』79話 著者:よっしゃあっ!」から引用
もくじ
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』の評価
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★☆☆☆ |
イチャラブ度 | ☆☆☆☆☆ |
ハーレム度 | ☆☆☆☆☆ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』のあらすじ
・自称社畜サラリーマンのクドウカズトは、たまたま早く帰社できた日に黒い大きな犬を車で轢いて死なせてしまう。
・その時に頭に謎のメッセージが流れる。
・次の朝、起きてみると町にはモンスターがあふれ、人が殺されまくっていた。
・昨日の犬を殺した時のメッセージが頭によみがえってきて、「ステータスオープン」と唱えると、目の前にはゲームの画面のようなものが浮かび上がる。
・クドウカズトは、早熟とアイテムボックスというチートなスキルを武器に、モンスターを倒しながらレベルを上げて、生き抜いていくのだった。
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』の魅力ポイント
ストーリーの面白さ
クドウカズトは、まさに普通の人。
特に「利己的」であるわけではないが、特に聖人でもない。
自分が飢えないために食料を確保したいと考え、周りにある食料をアイテムボックスにかき集める。
モンスターに襲われている人がいても、その人たちが知らない人なら、悩むことなく自分が第一優先として、その人たちから目を背ける。
なんか、妙にリアリティを感じて面白い。
また、そんなリアリストのクドウカズトを次々と強敵が襲います。
絶対かなわないと思っていたハイオークから、逃げ回っていたのに、ついに捕まってしまい、ギリギリで勝利する姿。
パーティーのイチノセナツの友人の相田六花を救うために、ダークウルフをはじめ50体以上のモンスターを従えた、葛木さやかを倒す姿。
多くの人が安心して暮らしている役所の建物を、巨大植物の攻撃から救う姿。
それぞれがの戦闘シーンが詳細に描かれています。
戦闘シーンが好きな人には、おススメの異世界ファンタジーです。
キャラクターの絵の魅力
女の子も男性キャラクターもなかなか魅力的なんです。
しかし、線が細いんですよね。
個人的には、力強い線と濃いめのトーンで描かれた方が好きなので。
ちょっと、注目して欲しいのが、クドウカズトがパーティーを組んでいる柴犬のモモ。
このモモが非常にかわいく描かれていて、いい感じです。
犬好きにはいいかもしれませんねぇ。
戦闘シーン
戦闘シーンの迫力はあります。
ただ、そうも動きのシーンと言おうか、対戦の絡みのシーンがもうワンランク上だと嬉しかったのですが。
イチャラブ度
ほとんどありません。
ヒロインのイチノセナツの設定は、引きこもりの対人恐怖症というので、イチャラブ度は期待できません。
ハーレム度、H度
ヒロイン一人ですからハーレム度は無し。
サービスシーンもありません。
ハーレム度、H度は期待してはいけませんね。
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』のちょっと残念というところ
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』のちょっと残念と言おうか、人によっては、ここは気に入らないかもしれないことも紹介します。
ストーリーがなかなか進まない
戦闘シーンの描写が詳細なので、戦闘シーンが大好きな人にはいいと思います。
その反面ストーリーがなかなか進まない、ということが。
ストーリー展開を重要視する方は、ちょっと飽きてしまうんじゃないかと。
いろいろ伏線っぽい記述があるけど、伏線が全然回収できないという感じです。
職業・スキル設定が細かい
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』は、職業・スキルがとてもよく考えられています。
職業・スキルがたくさんあって、登場人物の性格と組み合わされて、話が面白くなっています。
ただ、人によっては、職業・スキルが多すぎて、その設定シーンが、
「うざい」
と感じる方がいるかもしれません。
最後に
マニアックなゲームファンほど、『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』が好きになるんじゃないでしょうか。
『モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います』は「小説家になろう」でも定期的にアップデートされているので、この先、クドウカズトがどこまで強くなるのかが結構楽しみです。
モンスターがあふれる世界になったので、好きに生きたいと思います(3) (ガンガンコミックス UP!) [ よっしゃあっ! ]