『異世界食堂』は料理異世界ファンタジーの代表作の一つ。
さまざまな生き様を持つ異世界人を幸せにする異世界食堂の魅力が、鮮やかに描かれています。
悩みや問題を抱える異世界人が、異世界食堂を訪れる。
すると、異世界食堂の料理の力で、その悩みをかりそめの間忘却し、旨い料理に舌鼓をならす。
そんな描かれ方が見事。
こちらの世界で当たり前の料理が描かれているので、自然と感情移入もしてしまいます。
『異世界食堂』を読むと、きっと異世界のおとぎ話を楽しむだけでなく、登場した料理が食べたくなるはず。
ここから、さらに『異世界食堂』の魅力を語っていきます。
もくじ
『異世界食堂』の星評価
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | 対象外 |
イチャラブ度 | ☆☆☆☆☆ |
ハーレム度 | ☆☆☆☆☆ |
H度 | ★☆☆☆☆ |
『異世界食堂』のあらすじ
・爺さんから引き継いだ、どこにでもあるような『洋食のねこや』。
・他の店と大きく違うのは、土曜日には扉が異世界につながる。
・その扉から、リザードマン、騎士、剣豪、賢者、お姫様、エルフ、魔族など様々な人が、やってくる。
・どんな身分、どんな姿の人がやってこようと問題ではない。
・ただ、『洋食のねこや』の料理で幸せになってくれればいい。
・さて、今日もあの扉からやってくる異形の人を幸せにしてやろう。
『異世界食堂』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
『異世界食堂』のストーリーはシンプル。
なぜか土曜日に異世界に通じる扉を持つ『異世界食堂』。
その扉から、異世界人がやってきて、現代の料理を食べて幸せな気分になる。
ただそれだけ。
『異世界食堂』が、読み手の私たちに与えてくれるのは、癒し。
ワクワクするでもなく、ハラハラでもなく、ドキドキでもない。
読み終わった後に、心がちょっと温かくなるような感じのする異世界ファンタジーです。
物語は、一話完結型。
ひとつエピソード紹介します。
・王国の辺境の砦に魔物が攻めてきた。
・すぐに王都に救援を求める必要が。
・ある騎士が、馬を飛ばし王都に連絡に走る。しかし、馬は倒れ、食料も底をつき・・・。
・その時、路の掘立小屋に「洋食のねこや」の扉が。
・空腹を抱えその扉を開けると、そこは見たこともない世界が広がっていた。
・そこで、騎士は故郷の特産であったエビを使ったエビフライを頼む。飢えも手伝ったのか、あまりの美味しさに何杯もお代わりを。
・食べ終わったとき、財布を持っていないことに気づき、家宝の剣を担保に次の来店で支払うと店主に告げ、王都に向かった。
・辺境への援軍は間に合い、落ち着きを取り戻すと、騎士は飲食代を返そうと掘立小屋に向かうが、「洋食のねこや」の扉はそこにはなかった。
・あるとき、伝説の剣豪タツゴロウが騎士を訪ねる。騎士の家宝の剣を差し出しこういった「どうですかね、これからエビフライを食べに行くのは」
とこんな感じです。
騎士がエビフライを食べるときの幸せ感。
タツゴウロウに「洋食のねこや」への扉のありかを聞いたときの喜びが伝わってきました。
キャラクターの絵の魅力
料理モノのマンガは料理の絵とそれを食べるキャラクターの表情が一番大事。
・料理が美味しそうに見えるか
・料理の絵にリアリティがあるか
・料理を食べているキャラクターの表情が、美味しそうか、
・幸せそうか
『異世界食堂』はすべて高得点。
料理を使った異世界ファンタジーは結構あるのですが、オーバーアクションで料理の美味しさ、幸せさを表していることが多い。
私としては、ふとした表情で、美味しさ、幸せさを表現して欲しい。
『異世界食堂』からは遠赤外線のようにじわじわと幸福感が伝わってきます。
戦闘シーン
『異世界食堂』に戦闘シーンはほとんどありません。
ハーレム度
『異世界食堂』のハーレム度は希薄です。
「洋食のねこや」に女性給仕が二人いるだけです。
大事なキャラクターですが、ハーレム的要素はありません。
イチャラブ度
ほとんどありません。
H度
ちょっとだけサービスシーンはあります。
でも、この程度です。
最後に
『異世界食堂』と『異世界居酒屋のぶ』が2大グルメ系異世界ファンタジーだと言いたい。
異世界ファンタジーだと、冒険の要素を多く取り入れたくなるかもしれませんが、この2作は「料理と人」にフォーカスしているところがいい。
とても美味しそうな異世界ファンタジーに出来上がっています。
『小説家になろう』でも、『異世界食堂』は読めますが、私は小説は読んでいません。
『異世界食堂』はマンガで読みたいからなんだと思います。
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