『村人ですが何か?』は、不利な条件で転生させられたら、どうやって異世界を這い上がっていくかがテーマの異世界ファンタジー。
異世界転生といえば、チートな能力をもらって勇者や賢者で生まれ変わるのがテンプレなのに、なんと主人公は村人に転生。
そして、仲間(賢者)に疎まれ、殺されることに。
しかし、弱い村人なりに逆転の布石を打っておいた、主人公のやり直しの異世界人生をいかに切り拓いていくか。
困難を乗り越えて、村人という弱者でものし上がる物語の詳細はこの先でチェック。
もくじ
『村人ですが何か?』の星評価
ストーリーの面白さ | ★★★☆☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★☆☆☆ |
戦闘シーン | ★★★☆☆ |
イチャラブ度 | ★★★☆☆ |
ハーレム度 | ☆☆☆☆☆ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『村人ですが何か?た』のあらすじ
・現代日本で事故死した、飯島竜人は異世界に「村人:リュート=マクレーン」として転生した。
・村人は残念だが、相思相愛の幼馴染(勇者:コーデリア=オールストン)もいて、それなりに幸せな人生を満喫していた。
・しかし、同じ幼馴染(賢者:モーゼス(実は転生者))に嫉妬され、賢者に忙殺されてジ・エンド。リュートの異世界人生は終わった・・・。
・リュートは、異世界転生の時に「死に返り」のスキルを取得していた。異世界で死んだときに、転生した時点に戻るという、いわゆるチュートリアルモード。
・リュートは、勇者・賢者をしのぐ強者となるために、2度目の異世界転生人生に挑む。
『村人ですが何か?』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
なかなか、よく練られた異世界ファンタジーで面白いです。
村人が勇者や賢者よりも強くなるための道が示され、リュートが死に物狂いで強くなるプロセスがいい。
村人リュートの試練をいくつかあげてみます。
村人リュートの試練1
幼いころに、魔力を使い果たすという訓練を続けると魔力が成人の数百倍で成長する。
しかし、魔力が枯渇した時の苦しみは凄まじく、一回目の転生人生では実行できなかった。
そこで、二回目の転生人生スキル「不屈」を得て、狂気の訓練を繰り返して、膨大な魔力量を蓄える。
村人リュートの試練2
リュートは龍の世界に行って修行をすることになる。
そこで、まだ未熟ながら「成龍の儀式」に臨む。
リュートには、「成龍の儀式」を乗り越える実力はなかった。
頭を使い、卑怯とも思える方法でダンジョンをクリアしていきレベルと上げて、「成龍の儀式」をクリア。
平然と卑怯と思われるような方法で試練をクリアしていく様子は、なかなかほかの異世界ファンタジーにはないストーリーですね。
リュートは賢者のモーゼスの嫉妬によって、忙殺されしまいます。
そのため二度目の異世界人生でリュートは、強い村人になろうとします。
それは、強くなれば、殺されることもなく、コーデリアとも結ばれると思ったから。
そして、村人リュートは強くなるということを実現できたのです。
しかし、リュートが強くなるプロセスで、コーデリアが勇者として覚醒する機会を奪ってしまうことに。
結果、一回目の転生人生の時よりも勇者コーデリアは実力をつけられずに苦しむことになります。
さらに、リュートがコーデリアの成長を阻害したことが、人類の終局を招くという謎も提示されています。
この辺のストーリーもうまい。
物語の厚みを感じます。
キャラクターの絵の魅力
個人的な琴美の問題でしょうが、ちょっと絵に魅力がない。
しかし、戦闘シーン等、劇画調になって迫力のある絵に惹きつけられる。
この辺りも、他の異世界ファンタジーマンガとは違うポイント。
魔物や敵の描き方も、一昔前の恐怖マンガのような迫力があります。
悪役の、賢者モーゼスもいい味出しています。
戦闘シーン
対人戦の絡みも多く描かれているのですが、動きの描写が今一歩。
この先、良くなっていくんじゃないかと期待したいです。
ハーレム度
リュートは、龍の国で知り合ったりリリスと旅に出ます。
そして、時折コーデリアとも出会います。
でも、ハーレムにはなっていません。
イチャラブ度
なかなかの純愛シーンが出てきます。
イチャイチャはほぼしていません。
H度
ほぼありません。
最後に
『村人ですが何か?』はストーリー的になかなか良く出来ているなぁ、というのが感想。
結構、読みごたえがあります。
女の子の魅力がいまいちなのと、全体的に暗いイメージがあるので、好まない方もいるかもしれません。
でも、私は好きです。
私は、マンガの『村人ですが何か?』しか読んでいませんが、市販の小説、「小説家になろう」の『村人ですが何か?』があります。
マンガ・市販小説とWeb版はかなり違うそうです。
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