『失格紋の最強賢者』の主人公は前世で世界最強なのに、さらなる強さを求めて転生した結果、さらに強力な紋章をゲットした賢者。
前世の経験を持っているので、すでに幼い時には、兄や父を剣術・魔法でカンタンに超えてしまいます。
そして、魔法学校に入れば、すでに魔法学校の校長を越えて、その国一番の実力者に。
最初から、こんなにチートだと物語として成り立つのだろうかと心配になってしまう、異世界ファンタジーです。
もくじ
『失格紋の最強賢者』の星評価
ストーリーの面白さ | ★★☆☆☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★★★☆ |
イチャラブ度 | ★★☆☆☆ |
ハーレム度 | ★☆☆☆☆ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『失格紋の最強賢者』のあらすじ
・ある最強賢者は宇宙への進出を望みながらも、自分の紋章の成長限界に絶望し、転生を試みる。
・賢者は、マティアス・ヒルデスハイマーとして転生した。
・転生後の賢者は、第四紋という望み通りの紋章を手に入れる。
・しかし、転生した世は魔法が衰退し、なんと第四紋は「失格紋」と言われ、第四紋を持つ者は蔑まされているのだった。
・「失格紋」という蔑みも気にせず、賢者は前世の経験から第四紋を使って、現世を無双しまくる。
・さらに、前世での欠点であったコミュ症を克服して、ルリイ・アーベントロートとアルマ・レプシウスとパーティを組んで前世以上の力をつけようともくろむのであった。
メモ
「紋章」解説
紋章によって魔法のタイプが分けられる。紋章は、生まれたときに決定され、変更は不可能。
・第一紋:前世の賢者の紋章。生産特化型。鉱物の精製や魔法付与などを得意とする。
・第二紋:威力特化型。鍛錬すると効果力の魔法が放てる。
・第三紋:連射特化型。鍛錬すると魔法の威力と連射性が高まる。
・第四紋:マティアスの紋章。近接戦特化型。訓練すると射程は短いが、第二紋の火力、第三紋の連射性を得られる。
『失格紋の最強賢者』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
『失格紋の最強賢者』は異世界ファンタジーに興味を持った初期の頃に読んだ本だったので、「紋章」の考え方が新鮮だったので、惹かれるところがありました。
しかし、読み進んでいって気が付いたのは、
「困難を克服するという要素があまりない。」
ほとんどが、主人公マティアスの思った通りに物語が進む。
魔人は強大な敵という想定だが、その魔人も次々倒していく。
ちょっと、チートすぎて、しらける感じが否めません。
前世の賢者時代はボッチだったので、今世では仲間を得るという課題もありました。
しかし、マティアスには、仲間を得る難しさという課題が出ると思いきや、あっさり美少女二人をゲット。
全体的に、ストーリーの盛り上がりに欠ける感じが。
キャラクターの絵の魅力
女の子はとても魅力的に描かれています。
ヒロインのルリイもアルマもとてもいい感じ。
男性キャラクターもそれなりに、魅力的。
しかし、どうも細部までにその力が届いておらず、丁寧さに欠ける絵が随所に見られます。
ここら辺をちゃんと描くと、絵の魅力がさらに上がると思うのですが。
戦闘シーン
『失格紋の最強賢者』の戦闘シーンは迫力があります。
・戦闘する二人(またはそれ以上)の人の絡みのバランスがとれている。
・剣戟をよけて、無理な体制になっているときの絵が不自然でない。
画力のないマンガ家は、
・戦闘シーンでも一コマに一人しか描けなかったり、
・どう見ても、人間の体はそうはならないだろ、
という描き方をしています。
『失格紋の最強賢者』は、動きの画力が高いと思うのですね。
ハーレム度
主人公のマティアスと、ルリイ、アルマ。
そしてのちにドラゴンのリリスが少女化して加わります。
そのパーティは、それなりにいい雰囲気に描かれています。
ハーレム的要素が微量ながらあるといっていいでしょう。
イチャラブ度
マティアスとルリイの薄めのイチャラブが所々に。
薄めのイチャラブも、結構好感度があるものだという感じです。
H度
ありません。
絵が魅力的なので、ちょっと残念。
最後に
最初からマティアスの能力設定がチートすぎて、ストーリー的には、魅力がどんどんなくなっていくパターンではないかと思いました。
キャラクターの絵も魅力的で、戦闘シーンも迫力があります。
ところどころ雑な絵がある感じなので、それがなければ、描画的にはいい線行っていると思うのですが。
『小説を読もう』で『失格紋の最強賢者』を読むことができます。
『失格紋の最強賢者』はこちらからお求めになれます。
楽天市場