『異世界はスマートフォンとともに』は、「こういう話が、異世界ファンタジーなんだな」と妙に納得してしまう、テンプレ的な異世界ファンタジー。
もし、「異世界ファンタジーというジャンルがよくわかる作品を紹介して?」と友人から聞かれたら、この本を紹介しておけばいいんじゃないかと思います。
『異世界はスマートフォンとともに』は
・神様に間違って殺されてしまい異世界転生する
・転生後すぐにに商人に出会い、洋服を売って当座のお金を得る
・異世界の女の子に出会って、パーティーを組んで冒険者になる
・異世界人が困っていると、お節介にもいろいろ面倒を見ていく
・その過程でどんどん嫁候補ができてハーレムもどきが形成される
という感じのストーリーです。
テンプレだからといって、面白くないわけではありません。
違った言い方をすると、異世界ファンタジーのツボをつかんでいる感じ。
だから安心して読み進められます。
そんな安心の異世界ファンタジーの詳細を知りたい方は、記事を続けて読んでみてください。
もくじ
『異世界はスマートフォンとともに』の星評価
ストーリーの面白さ | ★★★☆☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★☆☆☆ |
イチャラブ度 | ★★☆☆☆ |
ハーレム度 | ★★★★★ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『異世界はスマートフォンとともに』のあらすじ
・望月冬夜は神様の手違いで命を落とす。神はそのお詫びとして、異世界への転生を提案。そして、魔力や基礎体力などの底上げ、さらに、異世界でスマートフォンを使えるという特権を冬夜に与えた。
・異世界に転生した冬夜は、「エルゼ」と「リンゼ」双子を偶然助けることに。二人と仲良くなった冬夜は、生活の為に二人と一緒に冒険者になる。
・その後、道で襲われている女の子八重を助けて、八重がパーティーに合流。
・王様の命を助け、その王女ユミナに一目惚れされて、ユミナがパーティーに合流
・さて、ハーレムはどれだけ大きくなっていくんだろうか・・・
という感じの物語です。
『異世界はスマートフォンとともに』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
主人公がチートすぎて、ストーリに起伏がない感じになっているのは否めません。
冬夜は、神様のから全魔法が使える能力をもらいます。
そして、その魔法を使って様々な問題を解決。
魔法の中でも、無属性魔法は、使い手がめったにおらず、使えても1つか2つの魔法しか使えないはずなのです。
しかし冬夜は、
・植物採取をしているエルゼに用があったので、移動の無属性魔法(ゲート)を試してみたら、使てしまった。
・ギルドの依頼で、旅をすることになった時に、周りを警戒するために無属性の感覚拡張魔法(ロングセンス)を試したら、使えてしまった。
・公爵令嬢の目の見えない母親の目を直そうと無属性の回復魔法(リカバリー)を試してみたら、使えてしまった。
出会う障害を簡単に解決してしまう魔法を簡単に使えるようになってしまいます。
だから、冬夜が問題に出会っても緊張感のようなものは全く発生しません。
さらに、現代の知識と現代の情報を参照できるスマートフォンがあるので、
・現代のお菓子を再現
・現代の遊戯器具を開発
等々、もう何が起きても、イージーモードです。
ストーリーの運びがいい感じなので、スラスラ読めますが、盛り上がりに欠けるのは否めない。
キャラクターの絵の魅力
コメディータッチ感のある絵ですが女の子、男性キャラクターもしっかり描けていて、魅力的です。
最初に出会う美少女「エルゼ」と「リンゼ」は双子。
なのに、エルゼはつり目で、リンゼはたれ目。
「双子だから同じはずだろ」と突っ込んでしまいそうですが、かわいいから許す。
残念なのが、魔物が結構いい加減に描かれていると感じてしまうところ。
魔物がちゃんと書かれていれば、作品に厚みが増したでしょうね。
戦闘シーン
個人戦闘シーンは、たびたび登場します。
対人戦の絡みもあるんですが、体の一部だけの表現が多い。
もうちょっと全体を書いてもらえれば、高い評価をつけられたんですけど。
ハーレム度
ハーレム度満点。
物語が進むにつれ、ガンガン女の子が増殖します。
・最初に、エルゼとリンゼに出会い、冒険者のパーティを組む
・ギルドの仕事中に八重と出会ってパーティに合流
・王様が毒殺されそうになった際に、王様を回復して、その王女ユミナに見初められて、パーティーに合流
・以前に助けた侯爵令嬢も嫁候補に
・帝国のクーデーターを防いだ際にルーシアに惚れられて嫁候補に
いったい、最終的には何人の嫁ができるのでしょうか・・・。
イチャラブ度
仲良しグループ的なイチャラブ度です。
王女ユミナが第一夫人になるようですが、嫉妬や妬み感もゼロ。
毒気のようなものもなくて、物語としては物足りない。
H度
ありませんな・・・。
これだけハーレムを展開して、H度がほぼゼロなのも珍しい。
異世界ファンタジーに登場する女の子の多くが、通常来ている服で上半乳露出しています。
私は、これがあまり好きではない。
乳は、いざという時に露出するからその良さがあるのです。
『異世界はスマートフォンとともに』は、女の子の普段着の露出がすごく少ない。
これは評価したいところです。
最後に
『異世界はスマートフォンとともに』ストーリーですが、他の異世界ファンタジーにも多くあてはまるものがありますが、のゴールがどこにあるのかが見えてきません。
一方、ストーリーが軽快に進み、読みやすい。
そして、キャラクターには好感が持てる、異世界ファンタジーです。
小説は、「小説家になろう」の『異世界はスマートフォンとともに』で読むことができます。