復讐系の異世界ファンタジーは、読んでいると心がドロドロしてきますが、『回復術士のやり直し』はその要素がなかなかに強い。
まず主人公のケアルが結構、悪役顔です。
そして、いっしょに復讐の旅をする仲間を信用していません。
なんといっても、一番の復讐対象の記憶を改ざんして、パーティーのメンバーにしています。
パーティの構成から見ても、ドロドロした要素がいっぱい。
なぜか、そんな闇を心に纏わせてしまうような物語って、結構面白いから不思議です。
『回復術士のやり直し』という、このドロドロした復讐劇のどんなところが面白いか興味のある人は、もうちょっとこの記事の先まで読んでみてください。
もくじ
『回復術士のやり直し』の星評価
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★★☆☆ |
戦闘シーン | ★★☆☆☆ |
イチャラブ度 | ★☆☆☆☆ |
ハーレム度 | ★★★★☆ |
H度 | ★★★★★ |
『回復術士のやり直し』のあらすじ
・【癒】の勇者ケアルは、回復専門の「勇者」。
・【癒】の勇者の「癒しの能力」には大きな欠点ある。それは、「回復(ヒール)」を使うと、回復対象者の体験を【癒し】の勇者が体験してしまうこと。そのため、「回復」を使うと、【癒】の勇者には、非常な苦しみと痛みを伴う。
・そのため、強制的に回復魔法を使わせるために、【術】の勇者フレアは【癒】の勇者ケアルを薬漬けにして、回復魔法を強制していた。
・勇者のパーティーが魔王に挑む直前に、ケアルは「薬物耐性」のスキルを得て、薬物中毒から解放される。
・そして、魔王に勇者のパーティーが壊滅寸前までに追い込まれるとき、ケアルは魔王に挑み、「回復」に関連するチートな機能で、魔王を倒し、賢者の石を手に入れる。
・さらに、賢者の石を使って時間遡行を行い、自分を貶めたすべての人間に復讐を行う。
『回復術士のやり直し』の魅力のポイント
ストーリの面白さ
『回復術士のやり直し』の復讐劇は、想定外のことが起きて、ちょっとだけ、復讐につまづく感じがいいです。
すんなりいきすぎると面白みに欠けますからね。
さらに『回復術士のやり直し』は「復讐」プラス「エロ」というところが興味を惹かれるところ。
『回復術士のやり直し』は「小説家になろう」で連載されていたのですが、エロ的な要素が強く、作者が削除される前に、自主的に削除したという作品らしいです。
このことからも、エロ的要素の強さがうかがえます。
もう一つ思ったのは、魔王に勇者のパーティーを壊滅状態にされつつあるところで、魔王を倒したのだから、そこから生き残った【術】の勇者フレアに復讐すればいいと思うのだけれども。
そこから時間遡行して、生きているときの【砲】の勇者、【剣】の勇者にも復讐するという根深さが、面白さにつながっているのかもしれません。
キャラクターの絵の魅力
『回復術士のやり直し』の絵の魅力は、個人的な好みの問題かもしれませんが、今一つなのです。
女の子もそれほど魅力的ではないなぁ。
ほとんどの女性キャラクターが、それなりの闇を背負っているからかなぁ。
しかし、絵は丁寧には描いていると思います。
男性キャラクターもしっかり描かれています。
戦闘シーン
『回復術士のやり直し』の戦闘シーンはちょっと残念。
戦闘シーンでの相対する者同士の絡みのシーンが少ない。
ですから、戦闘シーンの迫力が、今一つ伝わってきません。
ハーレム度
【癒】の勇者ケアルは、フレイ、セツナ、クレハ、イヴと関係していきます。
いたしていることは、いたしているので、ハーレム度はかなり高いともとれますね。
イチャラブ度
イチャラブ的な描画はしっかりあります。
しかし、ケアルは、
「女たちを利用する」
という考えなので、イチャラブは演技だと捉えるのがいいでしょう。
そいうことで、イチャラブ度は低めです。
H度
描き方は控えめなのですが、H度の高いシーンは多々出てきます。
こんなシーンがあります
・ケアルの精液を取り込むとレベル上限がアップされるので、復讐前は意図的にケアルに戦士を抱かせる。
・【術】の勇者への復讐にフレアを犯す。
・パーティーの女性たちと、日課として●●●をする。
・【剣】の勇者がナンパした女の子を凌辱する。
など多岐に。
さすが、『小説家になろう』で、エロ要素で削除されそうになった作品です。
R18ではないのが、不思議なくらいです。
最後に
復讐系の異世界ファンタジーは、後味がよろしくないのであまり積極的には読みたくない。
でも、たまに読みたくなってしまうのですよね。
そんなときに読む復讐系の異世界ファンタジーとして、『回復術士のやり直し』は、いいのかもしれません。
『回復術士のやり直し』のアニメ化が決まったとのこと。
しかし、「いつから放映するのか」というのは公式サイトにも載っていません。
『回復術士のやり直し』をテレビアニメってのは、ちょっと無理じゃないかぁ・・・。
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