『現実主義勇者の王国再建記』は、大学受験に合格して、ほっとしたところに異世界へ召喚されて、いきなり王様にさせられてしまった男の物語。
勇者召喚で異世界に来たら、いきなり王妃と婚約&王様即位。
そして、その王国は破綻寸前。
だから、その勇者は、
・財政再建
・食糧危機の回避
・軍隊の立て直し
・内戦の平定
・隣国からの侵略に対する防衛
など、多くの国難を負わされ、王国再建に着手。
うらやましいところなどほとんどないが、唯一うらやましいのはかわいい嫁がどんどん増えていくことという異世界ファンタジーの詳細はこちらから。
もくじ
『現実主義勇者の王国再建記』の評価ポイント
ストーリーの面白さ | ★★★★☆ |
キャラクターの絵の魅力 | ★★☆☆☆ |
戦闘シーン | ★★★☆☆ |
イチャラブ度 | ★★★☆☆ |
ハーレム度 | ★★★★★ |
H度 | ☆☆☆☆☆ |
『現実主義勇者の王国再建記』のあらすじ
・相馬一也は、大学生活が始まろうとしていたある日、異世界のエルフリーデン王国に勇者召喚されてしまう。
・勇者召喚の理由は、
⇒異世界では魔王が出現した。
⇒魔王軍に対応するために戦っている帝国が、エルフリーデン王国に戦費を要求。
⇒戦費が払えなければ、勇者を召喚して、その勇者を引き渡せ。
ということで、ソーマ(相馬一也)は召喚された。
・ソーマは、帝国に引き渡されてはたまらないと、エルフリーデン王国の経済を見直し、戦費を捻出するのに成功。
・その手腕を見た王様は、自分は退位してソーマを国王に即位させた。
・ソーマはエルフリーデン王国を立て直すために、政治、経済、外交の改革を行う。
・さらに内戦を平定し、隣国からの侵略も防衛するなど、エルフリーデン王国を異世界の強国に育てあげていくのであった。
・そして、いろいろな問題やイベントクリアするごとに、なぜか嫁が増えていくという現象を伴いながら・・・。
『現実主義勇者の王国再建記』の魅力のポイント
ストーリーの面白さ
『現実主義勇者の王国再建記』は、現代人が王国に召喚されて、政治や経済を立て直していくというテンプレな異世界ファンタジーの一つです。
この手の異世界ファンタジーは、腕一本で異世界を渡り歩いていく異世界ファンタジーと異なり、政治、経済、外交と小難しいことを書いていかなければなりません。
ストーリーに面白みを持たせるのは、政治、経済、外交の知識とテンポよく話を進める腕が必要ですね。
『現実主義の王国再建記』は、そんな小難しい話を分かりやすく、面白く語られています。
例えば、エルフリーデン王国の食糧事情の悪さを改善する必要に迫られます。
しかし、農業改革は短時間ではできません。
そこで、ソーマ(相馬一也)は、今まで食べられてこなかったものを食料にしようとします。
ソーマが行ったのは、国民に広く才能を求め、その中で食いしん坊の食物ハンターを見出します。
そして、その食物ハンターにから今まで食べなかったものを探し出させ、それを国民に広め、食糧事情を改善するまでのつなぎ政策を行います。
また、異世界には、魔法での画像送受信装置が存在しました。
今までは、王様の交付など政治的なイベントにしか使われていなかったのを、ソーマは現代の知識を使って、テレビのように使って、政策が国民に広く伝わるよう手配。
さらに、娯楽を広め、他国との通信などにも使って、情報網を作り上げます。
なかなか、読み応えのあるストーリーですね。
キャラクターの絵の魅力
『現実主義の王国再建記』のキャラクターは、今一つ魅力不足。
少し劇画調な感じなんです。
キャラクターの書き分けなんかもできているので、下手ではないと思うのですが、女の子がどうも地味。
男性キャラクターもしっかりかいているのですが、魅力に乏しい。
ストーリーが政治系に話が多くシリアス系要素が強いから、合っているといえばあっているんだけど。
戦闘シーン
『現実主義の王国再建記』は、魔法系の戦いが多い。
肉弾戦も描かれてはいるのですが、まるで魔法戦のような書き方です。
異世界ファンタジーとして、普通レベルといっていいでしょう。
イチャラブ度
すべての婚約者と仲が良く、イチャラブしています。
第一王妃のリーシアとのイチャラブシーンは多い。
他の女の子ともそれなりにイチャラブシーンが出てきます。
しかし、女の子の数が多いので、あっさりと書かれています。
ハーレム度
ハーレム度は満点です。
話が進むにしたがって嫁が増えていきます。
嫁ですから、当然ちゃんと子作りします。
H度
あれだけハーレムがしっかりとできているのに、サービスシーンがないのが不満です。
最後に
ソーマが国王になってエルフリーデン王国はどんどん発展していきます。
「なんで、高校卒業して、大学に入りそこねたパンピーが、君主として活躍できるんじゃい」と突っ込みを入れたくなるところ。
その理由として、相馬一也は、読書好きで、三国志や孫氏、君主論などを好んで読んでいたということです。
しかし、高校生が趣味で読書したくらいで、一国が運営できるレベルになるのか・・・。
と、まぁ、無理目な設定なんですが、ストーリーのテンポもよく楽しんで読んでいける異世界ファンタジーでしょう。
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